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2013/10/30

「 しろいろ. 」

*

秋霖が
下ろし立ての靴を
濡らし

スエードの色を
変えてゆく

微かな冬の匂いに 身を震わせる







2013/10/19

「 郷愁. 」

*



10月の夕暮れ。







2013/10/14

「 秋. 」

*

山形県の湯田川温泉に行ってきました。


2泊ほどでしたが、
秋の深まりが早いことを感じつつ、


「日本、好きだなぁ」


なんて、
美しい風景をただぼんやりと眺めていたのでした。



2013/10/06

「 感謝. 」

*

壁にぶち当たって落ち込むこともある。
後悔することもある。

だからって危ぶむことはない。

いつだって水平線上。
生きていれば浮かぶ瀬もある。

「人生とは面白気ことなり
 面白気ことは良きことなり
 私の人生には退屈する暇など無いのである」



逆境の全てが反骨心と好奇心への糧になる。


「捲土重来」

全てがこの言葉に

私の辿る人生そのもの。





2013/09/23

「 海. 」




海はまだ夏色を残していました。

空はすっかり秋のところと、
まだまだ威勢のいいやんちゃくれな夏と同居しているようです。

移り変わる海の色が見たいから、
秋がもう少し暮れたらまた出かけようと思っています。


























「 思い. 」


















*

雨がふる

緑いろに 銀いろに

そして薔薇色に 薄黄に

冷たい理性の小雨がふりしきる。 



小林白秋
『東京景物詩及其他』-河岸の雨








「 友人. 」

















*

心地よく 


音はあったかもしれない    
なかったかもしれない

頬を撫でる風だけは一応でなく    

懐かしい香りが胸を満たす



それはとても


それがとても








2013/04/21

「 saluto. 」



















足元に花が漂ってきた。
波がよこしたのだ。
ずいぶん昔にすてた感情だった。

拾い上げると、そのときの感情がよみがえってきた。

すてたはずの感情だと思っていたのだけれど、
波は、わたしのこころから、その感情をよこしてくれる。

花をポケットにしまい歩き出した。






2013/03/30

「 再読 」























*
このあいだ村上春樹の「偶然の旅人」を再読した。
久しぶりに読んでも、やっぱりいい短編だった。
そのことを友人に話したら、
後日、その友人から「偶然の旅人」的ないい出来事があった、という連絡をもらった。